ミネルバ(リスシオ・ボックス)
【バダラッシー・カルロ社 (Badalassi Carlo srl)/イタリア】

ミネルバ・リスシオ、ボックス

8世紀頃までトスカーナの地に存在したバケッタ製法を 製革学校の講師カルロバダラッシ氏が文献をもとに蘇らせ1967年創業。 ベジタブルタンニンベースに牛脚油を加えて行う真性バケッタ製法は 門外不出でその技術を駆使出来る唯一のタンナーです。 バダラッシカルロ社は、フィレンツェのサンタクローチェ地区で 10世紀以上の歴史を持つ”バケッタ製法”を忠実に復刻したことで知られています。 バケッタとは、植物タンニンで鞣した牛革に牛脚油 (すね骨や無蹄足を煮沸して採取した100%ピュアなオイル)で たっぷりと時間をかけて加脂する製法です。加工に時間がかかり脂が浸透しにくい反面、 一旦加脂したオイルが抜けにくく使い込んだ時に独特の色艶がでるいという特徴があります。 そんなバケッタレザーに不均一な揉み加工を施し、自然な風合いと柔らかさを与えたのが ミネルバボックスです。手鞣しで仕上げた高級素材の革で、 油分を多く含む染料で仕上げ、くすんだ発色の深い色合いも魅力的です。 外観上の特徴は薬品を使用しない手モミ加工による細かいシボで、 経年変化による風合いの変化、艶増しなど素晴らしいエイジングを見ることができます。 そのなめしの特徴は、色が刻一刻と変化していき、濃い色になりながら、 同時に艶も増していく点になります。日々使い込むにつれ、ツヤが増し、色が濃くなって、 革の風合いと変化が楽しめます。使い込むほどに艶を増し、手に馴染んでいきます。 そしてキズついても復元する力がこのレザーの魅力です。 オイルを多く含んでいるので、指で軽く揉み込んであげると 爪で引っ掻いた程度のキズは消えてしまいます。 オイル等による保革は必要ありません。 ミネルバリスシオは、揉み加工をしていないバケッタ革です。 ミネルバボックスは手揉みシボの有る柔らかなバケッタ革で、柔らかい質感です。

メンテナンス・ケア

メンテナンス

初めからオイルを多く含んでおりますので、基本的にオイルを塗って頂く必要はございません。普段お使い頂く際に手の平から出る油分で充分に補えます。 革が乾燥してきましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、布によく馴染ませ製品に円を描くように動かし、塗布して下さい。(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意下さい)

イタリア植物タンニンなめし革協会・品質保証タグ

イタリア植物タンニンなめし革協会

当店では「ブッテーロ」や、「ミネルバ・ボックス」等を使用しています。
この革を使った製品(一部を除く)には、イタリア植物タンニンなめし革協会の品質保証タグが付いています。このタグは、法律で禁じられている化学物質を一切使用せず、植物性タンニンのみによりなめされた革である事を保障するものです。
イタリア植物タンニンなめし革協会

ご注意

●水濡れについて

革は多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り完全に取り除くことが出来なくなります。 もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しを行って下さい。
(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します)

●汗について

汗に含まれるアンモニアは艶を消し、状況によっては風合いが損なわれます。ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、きつく絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きして下さい。乾拭きを終えてもかさつきや曇りをお感じになられましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布して下さい。

●移染について

ミネルバボックス及びミネルバリスシオは染料にて染色を施したレザーのため、衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性があります。また汗や雨などによって衣類やバッグが湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。白色など色味の薄いお洋服をの際には十分ご注意下さい。

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